大学生の扶養控除額が年収103万円⇒150万へ

年収の壁をどうするかという部分で国民民主党が主張している178 万円への拡大案が日々議論がされておりますが、一足早く大学生の年収の壁が大幅に拡大されるようです。

2024年まで、19～22歳の扶養控除に関しては扶養控除の対象となるのは「給与年収103万円以下」とされていました。

しかし今回、2024年12月に【2025年度税制改正大綱】が発表され【特定親族特別控除】が新設⇒2025 年以降は「給与年収150万円以下」に引き上げられます。

これは大学生の子を持つ家庭にとってはメリットの大きい改正といえるでしょう。

「150 万円の壁」を越えても一定の控除は受けられる

さらに「特定親族特別控除」では、年収 150 万円を越えた場合でもすぐに扶養控除の額がゼロになるのではなく、超過するほど控除額が徐々に減少する仕組みとなっています。

そのため、万が一大学生の子が 150 万円を超えて働いた場合でも、親の税負担が急激に増加しないような制度設計といえるでしょう。

いかがでしたでしょうか？

19～22歳の扶養控除については、年収150万円にまで範囲が拡大されることで、大学生がより多く働ける環境となります。

今後も税にまつわる環境はどんどん変わっていくと思いますが、その度に税金計算もお客様にとっての最善策も変わっていきますので、引き続き最新の情報の収集発信とより良い対応ができるようにしなければと思います。