税理士資格を取る=ゴールではない?
8月上旬の税理士試験が終わり、これから新たに税理士になる方々が次々と生まれてくると思います。
しかし、ここで一息つく前に、ぜひ考えていただきたいことがあります。
それは「税理士資格を取得することは、税理士にとってスタートに過ぎない」ということです。
税理士試験は確かに難関です。
合格率は年によって変動しますが、決して高くはありません。
だからこそ、合格した瞬間は「ついにゴールに到達した」という達成感に包まれるのは自然なことです。
しかし、現実は異なります。
税理士資格を取得することは、税理士として活躍するための「入場券」を手に入れたに過ぎません。
本当の挑戦は、これから始まるのです。
税理士になってからが本当の勝負⁉

税理士資格を持って実務の世界に入ると、待ち構えている課題は数多くあります。
- クライアントとのコミュニケーション
- 複雑な税務処理への対応
- 最新の税制改正への迅速な対応
- ビジネス感覚の必要性
- IT・AI・DXシステムの活用
税理士試験で学ぶ知識は確かに重要ですが、実務では試験では学ばない多くの課題に直面します。
試験後も生涯学び続ける必要がある業界・・。

1度試験に合格したら学ぶことからはおさらばというわけにはいきません。
税法は毎年のように改正されます。
令和6年度税制改正だけでも交際費の基準変更や賃上げ促進税制の見直しなど、重要な変更がいくつも行われました。
つまり税理士は生涯にわたって学習を続ける職業なのです。
さらには、
- 相続税・事業承継の専門家
- 国際税務のエキスパート
- IT・デジタル化の推進者
- 経営コンサルタントとしての役割
税理士としての税務会計業務だけでなく、これらを提供できる税理士が求められてきております。
デジタル化時代の税理士像はIT・AI・DXで自身もお客様も効率化し、それで空いた時間で多くの付加価値の高い専門性、コンサルティング業務ができることがスタンダードになりつつあります。
税理士資格は可能性へのチケット!
自分だけの税理士像を作るチャンスでもある!

税理士資格だけでは、多くの学びの継続、チャレンジ、IT・AI・DX化、集客経営が必要となってきている今、資格だけを取れば安泰という業界ではなくなりつつあります。
それでも税理士が独占業務を行う権利を有しており、その先にある数字や経験が多くの企業や個人を助けることもまた事実です。
結局は資格を生かして何をやるか?何を学んで何をすれば良いかというのはどのような業界であっても今後必要になっていくのだと思います。
その中で、税理士業界というのはまだまだ伸びしろもあり、税金を納める方、経営者や個人事業主がいなくなることはないので多様にビジネスが生まれる場所でもあると思います。
その中で何をやりたいか?何ができるかを考えることが大事だと弊所は考えております。
道のりは決して平坦ではありませんが、その分やりがいも大きな職業です。
資格取得の達成感を胸に、新たなスタートラインに立って、一歩ずつ歩んでいってください。
皆さんの税理士としての活躍を心から応援しています。
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