創業融資は公庫だけじゃない?!

こんにちは。練馬区の創業融資につよい会計事務所の代表の矢﨑です。


今回は、創業融資についてのお話です。

今まで創業といえば、日本政策金融公庫の融資が絶対お得というイメージがありました。

ところが、最近ではそうとは言えない状況になっています。

それはなぜでしょうか。


条件にもよりますが、公庫は創業者に対して1%程度という低金利で貸してくれる時代がありました。
しかしながら、創業者の倒産件数が増えてきてしまった事で
公庫の金利がだいぶ跳ね上がってしまったのです。
一方で市区町村が創業について力を入れてきています。

なので、創業者の方とお会いすると、融資は公庫しかできない都思っておられる方が多いですが、
創業者が融資を受けるにあたっては、他の選択肢がある事も知って頂き、
創業者にとって最善の融資制度を選択して頂きたく、
ブログを書きました。


まず、創業融資の種類としては、
①日本政策金融公庫からの創業融資制度
②信用保証協会に保証してもらい、民間金融機関から融資を受ける制度融資

があります。

この②の制度融資について見ていきたいと思います。


制度融資は、各市区町村ごとに創業の商品を用意していますので、
若干の違いがあるので、具体的には各市区町村のホームページで確認ください。


今回は、練馬区を見てみます。
https://www.city.nerima.tokyo.jp/kusei/sangyo/jigyosha/yushi/sedo.html

創業支援特別貸付という制度が一番下にあり、
条件を確認すると、なんと、
500万円上限で金利0.2%のものがあります。

金利を単純計算しますと、
500万円×0.2%=1万円となりますから、
年間の金利負担1万円以内で済むという事です。

仮に公庫から2.51%で融資を受けたとすると、
500万円×2.51%=約12万円です。
創業者にとっての11万円はかなり大きいですね!

さらに、期間10年の融資を前提に考えると、2.51%の場合、10年の金利合計は約63万円。0.2%の場合の10年間の金利合計は約5万円と、なんと58万円の金利の違いになります。

金利の事を考えると、
この市区町村の制度融資は、めちゃくちゃお得という事になるわけです!


但し、
この制度融資にはデメリットがありますので、
デメリットを理解した上で利用する事をお勧めします。

①融資実行まで時間がかかる。
おそらく2か月くらいを見積もっていただく必要があります。
というのは、以下のような手順を踏まないといけないからです。


区が用意している専門家(中小企業診断士)に創業の事業計画の指導を数回受けます。

区からあっせん状をもらいます。

民間金融機関に行って借入の申し込みのための面談をします。

保証協会から連絡があり、保証協会担当者と面談をします。


結構めんどくさいですよね。。。


ですから、すぐにお金が必要な方(例えば、飲食店や理美容業で物件が見つかってすぐに融資を決めなければならない方など)は、
不向きですね。


②経営者の保証は免除されない。
日本政策金融公庫の創業融資制度は、
原則経営者の保証が免除されています。
従って、仮に事業がうまくいかずに公庫の資金を返せなくなったとしても、
個人までは追ってきません。
一方で市区町村の制度融資を利用した場合には、
経営者の個人保証がつきますので、
仮に事業がうまくいかなくなったとしても、個人で返済を続けないといけないのです。


従って、
事業がうまくいかなかった時に個人でもリスクを負いたくないって方は、お勧めしません。



以上、まとめますと、
融資実行まで2か月程度待てる方で、借入のリスクを経営者個人が追ってもいいという方であれば、
制度融資を利用する事をお勧めいたします。



弊所では、
お客様の事情やお気持ちに合わせて
日本政策金融公庫の融資、制度融資を選択し、サポートさせて頂いております。

気軽にご相談下さい。

https://yazaki-kaikei.com/contact.html#

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